< experimental music x art x performance x happening >
『NEOFLUXUS』
2019年10月4日(金)
『NEOFLUXUS』、2019、愛知県芸術劇場小ホール、愛知
60年代前半のニューヨークを中心に世界各国で数多くの「イヴェント」を繰り広げその後のコンセプチュアル・アートや現在のパフォーマンスに多大な影響を与えたとされる「フルクサス」。「イヴェント」の多くはスコアとして記譜され今に残っています。それらのスコアを現在風に新たな解釈で再演する発想から結成された「ネオフルクサス」はこの「イヴェント」の形状の先でFreeとは何か?インプロビゼーションの現れ方を紹介しながら観客と楽しむ参加型イヴェントであります。
会場: 愛知県芸術劇場小ホール
開場時間 : 18:00
開演時間 : 19:00
料金: 全席自由 一般 2,000円 学生 1,500円(当日は各500円増)
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「チケットご購入方法」
公演のチケットは、前売り券が一般¥2000、学生¥1500(当日券はそれぞれ500円増し)です。お手数ですが、以下にて事前入金していただき、当日受付にてお名前をお伝えください。
1) クレジットカードの方
一般
https://bakamo_records.stores.jp/items/5d517a8308382923108802ea
学生
https://bakamo_records.stores.jp/items/5d517c952e89b74ac78d346a
2) ゆうちょ銀行からお振込みの方
ゆうちょ銀行 記号番号 17030-2 040449591 名義 ウスイヤスヒロ
3) その他金融機関からのお振込の方
ゆうちょ銀行
店名 七0八(ナナゼロハチ)
店番 708 普通預金 0404459
名義 ウスイヤスヒロ
(お振込手数料はご購入者様で負担をお願いいたします)。
問合せ先
NEOFLUXUS
E-mail: neofluxus.tickets@gmail.com
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Neofluxus Orchestra :
マルコス・フェルナンデス / Marcos Fernandes – percussion / drums
キオ・グリフィス/ Kio Griffith – programming / bass / live visuals
臼井康浩 / Yasuhiro Usui – guitar
金子ユキ / Yuki Kaneko – violin
森由紀 / Yuki Mori – accordion
小埜涼子 / Ryoko Ono – saxophone
照喜名 俊典 / Toshinori Terukina – french horn / tuba
Special Guest:
森田浩彰 / Hiroaki Morita – performance art
港千尋 / Chihiro Minato – performance art
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●フルクサスについて
60年代の初頭からニューヨークを中心に展開された一連のイヴェントを行った芸術グループ。中心人物であるジョージ・マチューナスの奇才ともいえる企画力で、アメリカのみならず日本、西欧、東欧に拡がりを見せた活動が前代未聞。60年代の初めにヨーロッパを巡回した「フルクサス・フェスティヴァル」では、いわゆるフルクサスの作家のイヴェントだけではなく、例えばリゲティ、ペンデレツキ、武満徹などの現代音楽や、大島渚、羽仁進の映画の上演まで含まれている。この同時代的な拡がりはもっと強調されても良いだろう。ただし今日、取り上げるのはフルクサスの中心的といえる作家による、イヴェント作品とネオフルクサスの試作集である。
●今夜の演奏について
フルクサスの作家はそのイヴェント作品をほとんど全てスコアを「指示書」或いは「説明書」という形で残している。今夜はそのスコアに基づいてのイヴェント上演を行う。
ほとんどのスコアは具体的だが細部に関する指示はない。リアライゼーションにあたっては、指示のないディテールは敢えて無頓着に処理し、単純明快な結果を生むように心がけた。つまり単純な指示書から複雑で大がかりなパフォーマンスを行うことも可能だが、今回はそれを編集してシンプルに参加型作品中心にアレンジした。時間軸、空間軸上の操作の記述をスコアの「演奏」としての改作である。いつどこでも誰にも起こり得るだろうが、素材はいまここにしかない。そしてそれがフルクサスの上演におけるこの瞬間的可能性と考えているものである。
●演奏作品の選定について
今日演奏される作品の一部は“The Fluxus Performance Workbook” (El Djarida 1990, Ken Friedman編)掲載のスコアに拠っている。この本に拠ったのは、1)上演に関する著作権が明確に規定されている。2)第3者が上演することを目的に編集されている。という2つの理由による。フルクサスのスコアを眺めると幾つかの傾向を見つけることができる。1)ナンセンスな演劇/音楽=劇場(ただのギャグも含む)。2)拡張された音楽。3)直感的な想像力。4)コンサートの異化(芸術の日常化)。5)日常生活の異化(日常の芸術化)。勿論ほとんどの作品には複数の傾向が含まれているし、もっと他の傾向を挙げることもできるだろう。